主著論文がIEEE-TGRSに掲載されました

18本目の主著論文“Phase and Amplitude Correction for Adaptive Beamforming of Phased Array Weather Radar”がIEEEの学術誌IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensingに掲載されました。フェーズドアレイ気象レーダーにおいて、地表面からの不要反射であるグラウンドクラッターを除去するため、適応型ビーム形成手法が提案されています。しかし適応型ビーム形成手法は受信アンテナ素子の位相や振幅誤差に敏感であり、誤差によって適応型ビーム形成手法が正常に機能しなくなります。本論文では適応型ビーム形成手法の位相・振幅誤差による影響をシミュレーションで評価した後、航空機を点ターゲットとして観測を行い、アンテナ素子の後世を行うことで、適応型ビーム形成手法の効果を向上させることに成功しました。本手法は将来のフェーズドアレイ気象レーダーに実装されることが期待されます。