主著論文がIEEE-TGRSに掲載されました

15本目の主著論文“Mitigation of Ground-Clutter Effects by Digital Beamforming With Precomputed Weighting Matrix for Phased Array Weather Radar”が国際電気学会の論文誌IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensingに掲載されました。フェーズドアレイ気象レーダーにおいて、グラウンドクラッターなど所望信号以外の不要成分を低減する信号処理手法が吉川らによって提案されていますが、計算コストが高いため、実装には至っていません。今回の論文では、地上からの不要反射を念頭に、それらを低減するパラメータをあらかじめ計算しておき、実データに適用することで、不要反射を低減することを確認しました。これによって計算コストを増大させることなく、地面からの不要反射を低減させ、フェーズドアレイ気象レーダーの観測データの品質を向上させることができます。今回の研究成果は総務省戦略的情報通信研究開発推進事業 (SCOPE) の支援を受けて実施しました。