主著論文がProgress in Earth and Planetary Scienceに掲載
12本目の主著論文「Synoptic meteorological conditions of gamma-ray glows in winter thunderstorms」が日本地球惑星科学連合の英文科学誌Progress in Earth and Planetary Science (PEPS) に掲載されました。
本論文では石川県金沢市・小松市・野々市市で観測された70例のガンマ線グロー (Wada et al., Phys. Rev. Res., 2021) について、その発生時の総観気象場を調査し、冬季雷の中でもどのような気象条件でガンマ線グローが発生しやすいか議論しました。高エネルギー大気現象と気象学の関係はまだまだ未開拓の研究分野であり、これまで気象レーダーを用いた研究 (Wada et al., Geophys. Res. Lett., 2021) を行ってきましたが、本論文ではよりスケールの大きい総観気象までその関係性の調査対象が広がりました。
本研究は青山学院大学/理化学研究所の鶴見美和さん、気象庁気象研究所の林修吾 主任研究員、元防衛大学校教授 道本光一郎先生との共同研究です。